確率とは
確からしさを数学的に記述したもの。
もう少し具体的に言うと、事象を区間の実数に写像する関数である。
例:1回サイコロを投げたとき、偶数が出る事象をAとすると
また、何もおこらない確率は、全事象のうちどれかが起こる確率は。
確率を定義する事象の集合
の部分集合からなる集合を集合族といい、
確率は以下の3つの性質を有する可測集合族の上で定義される
(M1)
(M2)
(M3)
可測集合族の元を可測集合といい、可測集合Aを実数に写像する関数のうち
以下の3つの性質を満たすものを確率という。
(P1) すべてのに対して
(P2)
(P3) が互いに排反であるとき、
すなわち、の場合、
命題
とする。
それぞれの命題の証明は以下の通り
命題1
は互いに排反であるから、
ここで、(P3)より
よって、(P2)より
命題2
より、
は互いに排反なので、(P3)より
(P2)より
命題3
より、命題2を用いて
なので
命題4
より
よって