概要
確率分布を特徴づける関数として、確率母関数、積率母関数、特性関数がある。
これらは1つの確率分布に対して1対1で対応し、
確率関数や積率(モーメント)を求める際に非常に役立つ。
確率母関数
確率母関数の定義
確率変数の標本空間を非負の整数全体とし
とする。となるに対して
確率母関数を展開すると
となるので
一般化すると以下のようになる。
これは、確率母関数は確率関数を生成する関数であることを示している。
(母関数がGenerating Functionと言われれる所以)
また、
一般化すると
よって、次階乗モーメントは、以下のように与えられる。
積率母関数・特性関数
積率母関数の定義
任意のが存在し、となるすべてのに対して
次の関数が存在するとき、をの積率母関数という。
尚、積率母関数と確率母関数との関係は次式で与えられる。
特性関数の定義
を満たす虚数単位に対して、オイラーの公式より
積率母関数と特性関数との関係は
で与えられる。
積率母関数と特性関数いずれもモーメントを生成する関数であるが、
より特性関数は常に存在する事から、
特性関数を用いるほうが望ましいといえる。
ここで、確率変数の原点周りの次モーメントを求める。
積率母関数、特性関数それぞれをについて回微分する事により
ここで、尺度と位置を含めた確率変数に対する特性関数を求めると